温泉に入りたいですぞ・・・・

温泉につかって、のんびりしたいです。無になって・・・・。さて、今日は何をはなしましょうか?実は今日は魔王が好きな、森長可が討ち死した日です。つまり、小牧長久手の戦いの真っ最中です。何百年前には名古屋近郊には今頃、おびたたしい数の武将がいたことでしょう・・・・。森家だとどうしても、蘭丸が連想されますが、鬼武蔵こと長可・・・羽黒の戦いで失策しなんとか何とか敵に一矢報いようと、名誉回復のチャンスを狙って、「家康の本拠地である三河に奇襲をかけたい」と秀吉に申し出ます。最初は、その作戦に反対していた秀吉でしたが、親友でもある池田恒興の賛成もあって、甥の三好(豊臣)秀次を大将にして、その作戦の決行を決意します。

ただし、秀次はこの時、実戦経験がほぼゼロだったので、あくまで名目上の秀吉の代理。
事実上は池田恒興が総指揮を取っています。
池田恒興・之助(ゆきすけ)親子の軍を先頭に、森長可・関成政(長可の義兄)軍、堀秀政軍と続き、最後尾に秀次軍という順で次々と南東の三河目指して出陣します。
総勢1万6千という大軍でした。

しかし、実はすでにこの時点で、勝敗が決していたと言っても過言ではない状況だったのです。
奇襲作戦のつもりで出撃した彼らでしたが、この事は近くの領主である丹羽氏次によって徳川方にも織田方にも伝えられていたのです。

知らせを聞いた家康+信雄連合軍は、事実上の大将である池田軍への攻撃を避け、最後尾の三好軍に狙いを定めます。進軍する三好軍を捉えた連合軍。
一気にたたみかける攻撃に、実戦経験無しの秀次は大慌て、まだ勝敗も決しないうちに、彼は軍を見捨てて戦線を離脱してしまいました。

将を失った軍は崩れるのも早い・・・兵たちはたちまちのうちに敗走していきます。

この三好軍の異変は、すぐ前を行く秀政に伝えられます。
秀政は、逃走する三好軍の兵を追って、連合軍もやって来ると見て、進軍を止め、迎え撃つ準備をします。
敵を充分にひきつけておいて、鉄砲で一気に総攻撃をかける・・・この作戦は見事成功。しかし、残念なのは、この事を先頭を行く池田軍に報告しなかった事。
もし、自分たちの奇襲作戦が敵にバレていると知ったら、この先の恒興の行動も変わっていかかも知れません。

なぜなら、ちょうどこの頃、池田軍が尾張・岩崎城の近くを進軍していた時、その城から鉄砲が放たれたのですが、めざすは三河・・・ここでは、あまり時間を費やすべきではなかったにもかかわらず、敵がすぐ近くに迫っているとは思っていなかったせいでしょうか、恒興はここで進軍をやめて、池田全軍を岩崎城の攻撃へと投入してしまうのです。

やがて、間もなく岩崎城は池田軍の手に落ちますが、そんな事をやってる間に池田軍・森軍が、家康+信雄連合軍に包囲されてしまうのです。
もはや、ここで戦うしか道がない恒興と長可。

もとより一矢報いて名誉挽回をはかりたい長可は奮戦し、敵方に斬り込みますが、鉄砲で撃たれ討死。負け戦を悟った恒興は、敗走しようとしますが、馬を探している間に家康の家臣に槍で突かれ、やはり討死してしまいます。

その後、恒興の息子・之助も、長可の義兄・成政も討たれてしまい、秀吉は出陣こそしなかったものの多くの重臣を失う大敗を喫してしまうのです。そんな、長可ですが、死を覚悟していたのか、家族に遺言を残しています。       お母ちゃんは、秀吉様の保護のもと京都で暮らしてほしい。
千丸(末の弟)は、このまま秀吉様にご奉公するように・・・。
千丸を後継者にして金山城を継いだらあかん。
その後の金山城は、適した人に治めてもらえるよう秀吉様に頼んでね。
お前(妻)は大垣(実家)に戻りなさい。
残した刀や茶道具などは、千丸に譲ってください。
そして、追伸として・・・
  「おこう(娘)は京都の町人と結婚して欲しい・・・
   できたらお医者さんがいいと思う。
   この先、もし、全滅(秀吉もろとも敗戦)するような事があっ
   たら、城に火をかけて皆で一緒に死んでください」         
娘を武士の嫁にしたくない、可愛い弟を合戦にだしたくない、そんな思いで一人戦場を駆け回ってきた鬼武蔵こと森長可、27才でした。かっこいいでしょ・・
ではでは・・・・・・